一家に1枚「ウイルス」

ウイルスってなに?

ウイルスの大きさ

ウイルスの大きさ

ウイルスの多くは光学顕微鏡で観察可能な大きさ(約400-700 nm(注1))よりも小さく、可視化するには電子顕微鏡を使う必要があります。一方、巨大ウイルスと呼ばれるウイルスには、光学顕微鏡で観察可能なほど大きいものも存在します(1)。
ピコルナウイルス科に属するウイルスの粒子は、おおよそ30 nmの大きさの正二十面体です(2)。手足口病の原因となるコクサッキーウイルスなどが、ピコルナウイルス科に属します。一方、永久凍土から見つかったピソウイルスの粒子は長球(まるでラクビーボールのような形)をしており、短径が900 nm、長径が2,500 nmです(3)。このように、ウイルスの大きさは種ごとに様々です。

ウイルス粒子の大きさの例(注2):画像
ウイルス粒子の大きさの例(注2)
インフルエンザウイルス感染細胞の電子顕微鏡写真画像
インフルエンザウイルス感染細胞の電子顕微鏡写真。
インフルエンザウイルス感染細胞の細胞表面上に出芽している
子孫ウイルス粒子が観察されています。
(画像提供:宮本翔(京都大学))