Projectsプロジェクト

理研と創薬・医療技術基盤プログラムとの連携

生命医科学研究センター(IMS)は、創薬・医療技術基盤プログラム (DMP)と共同で、理研内でおこなわれた基礎研究の成果を速やかに実用化へと移転することで、独創的な新医薬品・医療技術の開発を進めています。DMPは2010年に設立され、有望な創薬ターゲットの発見、低分子化合物や抗体など医薬候補品の特定、開発段階へ進めることのできる医薬品・技術の知的財産権の取得など、新治療法を開発する全ての段階を支援することを目的としています。

この目的を達成するため、DMPは9つの創薬基盤ユニットを設立し、各主任研究員の専門技術を活かした研究を進めています。IMSは、その中で抗体医薬を開発する施設である創薬抗体基盤ユニットを創設するなど、さまざまな方法で貢献しています。2020年現在、IMSはDMPと下記6つの共同研究を実施しています。①人工アジュバントベクター細胞(藤井眞一郎)、②iPS由来NKT細胞を用いた抗がん免疫療法(古関明彦)、③アレルギー疾患治療薬(久保允人)、④B型肝炎ウイルスを中和するモノクローナル抗体(三木大樹)、⑤炎症性腸疾患治療用のモノクローナル抗体(齊藤隆)です。なお、iPS由来NKT細胞を用いた免疫療法は、頭頚部腫瘍に対して第1相医師主導治験を開始しました。人工アジュバントベクター細胞については、再発・治療抵抗性急性骨髄性白血病に対して、抗がん免疫療法として第1相医師主導治験を完了しました。



IMSとDMPの協力による独創的な新医薬品・医療技術の開発

図: IMSとDMPの協力による独創的な新医薬品・医療技術の開発

Back to Projects

プロジェクト