メタボローム研究チーム

 

 

 

私たちはこれまでに、生体内の脂肪酸やリン脂質の代謝を網羅的かつ定量的に把握するためのメタボローム解析システムを構築し、炎症・代謝性疾患の制御において脂肪酸代謝バランスが重要であることを示してきました。中でも、EPAやDHAなどω3脂肪酸が体内で活性代謝物に変換され、積極的に抗炎症作用を発揮していることを見出してきました。これら内因性の炎症制御性物質をメタボローム解析により包括的に捉え、その生成機構や作用機構を分子レベルで明らかにすることは、炎症を基盤病態とする様々な疾患の病態解明および治療法の開発につながることが期待されます。さらに、新しい生理活性物質のディスカバリーフェーズを志向したメタボロミクス新技術の開発と応用を進めています。

 

 

 


脂肪酸代謝バランスと脂質の三大機能

     実験医学(羊土社)2012年2月号より引用

 


 

Topics

2023/10/18-20 第17回メタボロームシンポジウム@川崎市キングスカイフロントを主催しました
2023/10/17 JST-ERATO 有田リピドームアトラス第1回公開シンポジウムを開催しました
2023/08/05 日本医用マススペクトル学会第8回東部会を開催しました
2022/12/19 脂質の二重結合位置を見極める新たな構造解析手法の開発-質量分析と情報科学で脂質代謝メカニズムの解明に貢献-
2021/10/01 JST-ERATO 「リピドームアトラスプロジェクト」が始動しました。
2021/04/28 腸内細菌叢の複雑な脂質多様性を解明する手法を開発 -腸内細菌が産生する新しい脂質の同定に成功-
2021/04/14 有田TLが令和3年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞しました
2020/06 生命の脂質多様性を解明 ―質量分析インフォマティクスで複雑な生命現象の理解に貢献―
2020/05/06 有田TLのレクチャー「Linking lipids and disease: Making the connection between fatty acids, inflammation, and tissue homeostasis」がScience誌Webinarとして配信されます。
2019/11 雄性生殖に必要な脂質環境をつくる仕組みを解明ー精子の正常発達に必要なDHA/DPAー
2019/06 第60回国際脂質生物学会議(60th International Conference on the Bioscience of Lipids: ICBL2019)を主催
2015/07 新学術領域研究「脂質クオリティが解き明かす生命現象(リポクオリティ)」が発足しました
2015/06 魚油に多く含まれるオメガ3脂肪酸が心臓を保護する仕組みを解明

 

 

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慶應義塾大学 薬学部代謝生理化学講座HP
横浜市立大学大学院 生命医科学研究科 代謝エピゲノム科学研究室HP