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アトピー性皮膚炎の発症と関連する遺伝子領域を発見

2015年10月20日 PRESS RELEASE

理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センターの久保充明副センター長、統計解析研究チームの高橋篤客員研究員、呼吸器・アレルギー疾患研究チームの玉利真由美チームリーダー、広田朝光研究員とブリストル大学 Medical Research Council Integrative Epidemiology UnitのPaternoster(パーテルノステル)博士らが参加する国際共同研究グループは、アトピー性皮膚炎の発症と関連する10の新しい遺伝子領域を発見しました。
研究チームは、ヨーロッパ、アフリカ、日本、ラテンの集団において約21,000人の症例と95,000人のコントロールサンプルを対象に、1,500万を超える遺伝マーカーを用いてアトピー性皮膚炎のゲノムワイド関連解析(GWAS)のメタ解析を行い、新しく10の関連遺伝子領域を発見しました。その結果、これまでに知られていた領域と合わせて、合計31のアトピー性皮膚炎の関連遺伝子領域が明らかとなりました。アトピー性皮膚炎の病態において皮膚バリア機構の重要性は広く知られていますが、新しく同定された疾患関連領域には自然免疫応答やT細胞に関係する遺伝子が多く含まれており、免疫応答の異常も重要であることが示唆されました。今後の研究の展開が期待されます。

原著論文:
Multi-ancestry genome-wide association study of 21,000 cases and 95,000 controls identifies new risk loci for atopic dermatitis Nat Genet. doi: 10.1038/ng.3424.

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