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武田薬品工業との共同研究契約を締結

2018年4月4日 NEWS

 国立研究開発法人理化学研究所と武田薬品工業株式会社は、2018年3月1日付で、「中枢疾患におけるfunctional RNA*の同定とその機能解析」についての共同研究契約を締結しました。

 本共同研究では、神経変性疾患および精神疾患に関わるlncRNA(長鎖ノンコーディングRNA)の機能を明らかにすることを目的としています。lncRNA(長鎖ノンコーディングRNA)は、ゲノムDNAのうちいわゆる遺伝子をコードしていない領域から転写されるRNAで長鎖のものを指し、転写、翻訳、エピジェネティクスなど生体内の多様なプロセスに機能的に関与することが知られています。また、神経疾患に関連するSNPsがlncRNAとして転写されるなど、これまでに、疾患との関連が推定されるlncRNAがヒトで約2,000種見つかっています。**

 今回の共同研究ではある特定の疾患において機能しているlncRNAの探索と機能解析を進めます。この研究により、これまで明らかになっていなかった神経変性疾患の新たな創薬ターゲットの発掘が期待されます。

*ここでのfunctional RNA(fRNA、機能性RNA)は、mRNAやpre-mRNA、ncRNAを含み、機能性を有する、あるいは機能を有することが期待されるRNAを指す総称です。

**参考 2017年3月2日 プレスレリース タンパク質をコードしないRNAをカタログ化 http://www.riken.jp/pr/press/2017/20170302_1/