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第8回国際薬理遺伝学研究連合(Global Alliance for Pharmacogenomics: GAP)会議 開催報告

2013年06月21日 NEWS

 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)2013年6月19日(水)、20日(木)の2日間にわたって、横浜・ランドマークタワー内会議施設にて、第8回国際薬理遺伝学研究連合(Global Alliance for Pharmacogenomics: GAP)会議を開催いたしました。
 GAPは、2008年4月に米国国立衛生研究所(NIH)薬理遺伝学研究ネットワーク(PGRN)を形成しているNIH所属の国立一般医学研究所(NIGMS)、国立がん研究所(NCI)、国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)と旧理研ゲノム医科学研究センター(CGM)が、薬剤の効果や副作用と個人の遺伝的要因との関連解明に向け設立したもので、これまで各々の研究特性を生かした連携研究を精力的に実施してきました。
 CGMは、2013年に統合生命医科学研究センターとなったのちも、プロジェクトの連携をさらに強化していくため、連携研究の開始当初より日米両国が交互に主催している本会議を今年は理研主催で横浜にて開催することとなりました。
 会議第1日目は、久保充明副センター長による開催の挨拶に続き、現在共同で実施しているプロジェクトである、「Aromatase Inhibitors and Bone Fractures(アロマターゼ阻害薬と骨折)」「Adverse Cardiovascular Outcomes and New-onset Diabetes after Antihypertensive Therapy(降圧剤治療後の心血管転帰と糖尿病発症)」「Pharmacogenetics of Prostacyclin Dosing in Pulmonary Arterial Hypertension(肺高血圧症におけるプロスタサイクリン投与の薬理遺伝学)」「Colorectal Cancer Pharmacogenetics(結腸直腸がんの薬理遺伝学)」「SSRI Pharmacogenomics(選択的セロトニン再取込み阻害薬の薬理遺伝学)」等の進捗報告が行われました。また午後は、今後連携していく研究についての新たな提案がなされるとともに、データ解析に関する議論も展開されました。
 2日目は、日米側の研究実施責任者らがリーダーシップ・ミーティングにより今後の研究の方向性を確認した他、各プロジェクトに分かれての分科会が実施され、活発な議論が行われました。
 最後に今後も引き続き連携を進めていくことを確認し合い、会議は盛況のうちに終了しました。

全体会合の様子 
全体会合の様子
参加者集合写真
参加者集合写真